今日を生きよう

先日、運営堂の森野さんに取材いただいて、↓こんな記事がでました。

LIFT がなぜ東京から金沢に移転して、しかもツエーゲンのスポンサーをやっているのか?についていろいろとお話ししています。森野さんは気合の入ったサッカーマニア&徳島ヴォルティスサポなので、胸を借りる気持ちでお話ししました。(楽しかった!)

個人的に取り上げてもらえて嬉しかったのはこの部分です。

LIFT はもともと個人事務所としてゆるゆるやる目的でつくった会社なので、設立時は金沢に移転するなんて微塵も想像していないですし、一代かぎりの法人だと考えていたのでゴーイングコンサーンは前提にできないから、株式会社ではなく敢えて合同会社としてスタートしました。

だから、記事で取り上げていただいた↑部分は心からの本音ですが、正直にいえばあとづけの目的です。

環境が変わったことで、新たに設定された目的なのです。

話が脱線しますが、LIFT という社名は「Live For Today(今日を生きよう)」のアクロニムで、サニーデイ・サービスの同名の曲にインスパイアされています。

会社名どうしようかな〜と考えていた2017年の夏に行った日比谷の野外音楽堂でのサニーデイのライブは本当に最高だったのですが、MC もなしにいきなり始まった最初の曲がこの『今日を生きよう』でした。背中を押されるように勢いで付けた社名です。

そう、ノリで決めたのです。

しかもこの曲はお世辞にも縁起がいいとは言いにくい。リリース当時(1998年頃)のサニーデイはだいぶ暗黒期だったこともあってか、爽やかだけど大きな諦念みたいなものが曲全体に漂っています。

短かすぎる季節 ぼくらの方に来なくても

例えばふたりの夜が 道端に捨てられても

何にも知らないふりして 今日を生きよう 今日を生きよう

この詞に影響された会社の業績が伸びるとは到底思えません。暗いもんな。つくづくノリとはおそろしいものです。

一方で、振り返ってみると当時から他の会社にも関わっていましたし、実際にそのあとは一部のクライアントワーク以外はほとんど他の会社の経営に明け暮れることになったので、結果的にはこれくらいのゆるいテンションが LIFT にとって正解だったのだと思います。

2024年になった現在は、環境も状況も東京にいた頃からはずいぶんと変わって、金沢の地では大きな諦念と戯れているわけにはいかないなと、そんなことを考えることが多くなりました。「今日を生きよう」を、もう少し前向きな感じにしていきたい。

そろそろ芽生えつつあるやわらかい決意のようなものを、今まではほとんど発言してこなかったけれど、言語化して、口に出してやっていかないと。

そう思っていた矢先にこういう取材をしてもらえて、頭の外側に出すことができました。

我ながらツキがありますな。森野さん改めてありがとうございました^^

さあ仕事しよう。