5月は稼働日が少なくて、なんだか大変でしたね。
異例の長期連休でリズムが崩れたこともあってか、中旬からギックリ首を発症し、常に痛みに耐えながら働いていた月でした。痛みは人から気力を無慈悲に奪っていくもので、我ながらこの5月はここ数年で最もパフォーマンスが低く、関係者の皆さまには大変ご迷惑をおかけしてしまいました。これを書いている今日は、2週間前とくらべるとずいぶんと快方に向かっています。首も動くし、あと少しの辛抱だぜ!
ギックリ首はスマホ首ということで、スマートフォンをこねこねする時間を意識的に減らし、書籍を読む時間を増やしているのですが、そんな中、久しぶりに書店で素敵な名著を発見し、思わず店内で小躍りしてしまいました。
ビーイング・デジタル – ビットの時代 新装版
新装版と言っても発行は2001年ですので、今や大昔の本です。インターネットが万人のものではなかった時代に書かれ、その後の未来を方向づけた予言の書でもあります。
ここのところの気力の衰えの主な原因は体調不良にありましたが、寄る年波もまた、その要因の一つではないかと思ったりしています。かつての20代のような瑞々しくて壊れやすく、それでいて傍若無人な感性は幸か不幸かずいぶんと薄まっていますし、少ないなりに積んできた経験は、血肉となって自らを助けてくれる代わりに、しばしば既視感となって眼の前を薄い膜で覆ってきたりするものです。
だからこそ、デジタルが当たり前に環境として溶け込んでいる現代に、改めて本書を読み返すことで新鮮な変革の息吹を思い出すことができるのではないか、そんなことを思いながら久しぶりに頁をペラペラとめくっています。やるぞー。