「人の役に立ちたい」。そんな想いを胸にLIFTに飛び込んだ窪田さん。地元の安定企業で15年間勤務し、その後、中小企業で「何でも屋さん」として幅広い業務に挑戦してきました。「挑戦し続ける母の背中を見せたい」と語る窪田さんの物語に迫ります。
能登で育まれた思いを胸に、自分らしい道を探して
ーー ご出身は能登のほうなんですね?
窪田:はい、富来町笹波という地域の出身です。能登半島地震の震源地に近く、私の実家も被災したのですが、全国の方々からボランティアや物資などの支援をいただき、おかげさまで少しずつ前向きに再建を目指しています。みなさまの優しさに触れ、感謝の気持ちでいっぱいです。この経験を胸に、自分にできる形で社会に恩返ししていきたいと思っています。
ーーそうだったんですね。学生時代はどのように過ごされましたか?
中学生の頃には「田舎を飛び出したい」という思いがあり、富山県の商船高専に進学しました。高専ではめずらしい文系の学科があり、英語や第二外国語に力を入れていたので、本を読むことや海外に興味のあった自分に合っていると感じました。また、父の母校でもあり、家族が喜んで送り出してくれたことも決め手でした。県外出身者も多く、女子寮だけでも100人規模の共同生活では、学科や学年を超えた交流があり、実りの多い5年間でした。
「安定を目指して選んだ道」地元メーカーでの15年間
ーー 卒業後は、どのようなキャリアを歩まれましたか?
窪田:石川県の優良企業として知られ、定年まで安定して働ける企業に就職しました。いわゆるホワイト企業で、休暇も取りやすく、家庭と仕事を両立しやすい環境でした。メーカー特有の効率を重視する文化があり、「改善提案」が徹底されていました。そのおかげで効率的な仕事の進め方が身についたと思います。「姿勢は低く、自信は高く持って人に接しましょう」という社訓の一節は今でも時々思い出します。
ーー具体的にはどのような業務をされていましたか?
窪田:設計や品質保証部門のサポートが主で、取扱説明書の作成やデータ入力、勤怠管理などを担当していました。また、海外から届く報告書を和訳する業務もしていましたが、客先で装置がどのように使用されているのかがわかり、最も好きな作業でした。上司が毎回確認し、真っ赤な修正で戻ってくるのですが、いつも忙しそうにしていて席にいない上司が一体いつの間に?と、時間を割いて見てくれた事が、非常にありがたかったです。
ーー実際に働いてみてもホワイト企業だと思えるような環境から、転職を決意した理由は?
窪田:安定した環境の一方で、細分化された業務の一部だけを担当し「自分の仕事が誰の役に立っているのか分からない」というモヤモヤを抱いていました。35歳の節目で、キャリアの幅を広げたい、と転職を決意しました。
「何でも屋さん」中小企業で実感したやりがい
ーー その後、中小企業に転職されたのですね。どんな業務を担当されていましたか?
窪田:約150人規模の会社で、総務を一手に引き受けていたので、給与計算など様々な業務を担当していました。印象に残っているのはクラウドシステムの導入です。勤怠管理を紙と判子で行うような昭和的なやり方からの移行は、反発も多く苦労しましたが、年末調整の回収が年々スムーズになり、効果を実感できました。
他にも、社内報を担当していました。労務の経験を通じて知ったことなど、少し難しい内容も、読み飛ばされないよう、ボリュームや表現を自分なりに工夫して作成していました。小学生の頃から「〇〇新聞」を作るのが好きだったな〜!と思い出し、毎月ワクワクしながら作成していました。
ーー 総務の一人担当は大変そうです。どんなことにやりがいを感じましたか?
窪田:様々な苦情や困り事が集まってくるのですが、しっかりとヒアリングを行い、まずは気持ちを落ち着けてもらうことと、自分で対応できることに関しては再発防止策の実施を徹底していました。その結果、「警察に行くか・・・!」くらい怒っていた方が、最終的には味方になってくれたこともあり、嬉しかったです。
また、自分だけが残業して頑張るのではなく、社員一人一人ができるように指導することや、ミスがおこりにくい仕組み作りによって「ひとり総務」の負担を軽減しました。後輩にこんな大変な思いはさせない!という思いが原動力となっていましたね。
上司は、未経験で入社した私にも様々な仕事を任せてくれたので、調べてやり方を考え、調整していく過程が楽しく、成長にも繋がりました。
ただ、コロナ禍での経営不振、地震の影響、家族が増えたことなど様々な要因が重なり、退職を決めました。時間ができたのでせっかくだから学ぶ時間を作ろうと思い、興味のあったwebデザインを学びました。
「絶対ここで働きたい」LIFTとの出会い
ーー そして現在、LIFTで働かれていますが、求人を見つけたきっかけは?
窪田:金沢の自宅でもできるWebの仕事を探していた際に、LIFTのホームページを見つけました。代表の岡田さんの発信を見て、「他の会社とは違う!」と感じたんです。
転職活動を進める中で、子どもを持つ母親が働きやすい職場が少ないことを痛感しました。現職に留まることが現実的な選択肢ではあるものの、仕事と家庭の両立が難しく、結果的に退職を余儀なくされる人も多い。この状況では、子どもを産み育てようと思う人は減り続け、日本は滅びる……と、絶望的な気持ちにもなりました。
そんな中で出会ったLIFTは、「地域を支え、良い雇用を作る」という理念を実現している、非常に貴重な企業でした。事業内容も県内では独自性が際立っていて、広告運用の分野で講師としても活躍する代表のもとで働けることは大きなチャンスだと感じ、迷わず応募を決めました。
ーー 実際に代表の岡田さんと面接してみてどう感じましたか?
窪田:岡田さんは私たちと同じ目線でたくさん話し、よく聞いてくださることも嬉しかったです。端折らず背景からきちんと説明してくれるので、難しい内容も理解しやすいと感じます。
また、マーケティングに対するイメージも変わりました。華やかな世界と思っていた広告も、実は地道な作業の繰り返しということを知り「それなら私に向いているかも!」と思いましたね。
適切な費用で、適切な人に、適切な広告を届けることが、「クライアント」にとっても「エンドユーザー」にとっても幸せなことで、この実現のために丁寧な仕事をしていることが、とても素敵な企業だなと感じています。
「挑戦する母の背中を子どもに見せたい」
ーー LIFTで働き始めてみて、いかがですか?
窪田:毎日が学びの連続です。「基礎の徹底と反復」が大切と、研修が定期的に開催され、良質な書物に囲まれた素晴らしい環境です。昔ながらの働き方が長かったので、おしゃれで良い香りのするオフィスに初めて来たときは、テレビの中の世界ですか?!と驚きました。電話をとることも、紙を印刷したことも、まだありません。
時短勤務をさせてもらっていますが、業務に必要な知識が多く、何度も立ち止まりながらなので、1日があっという間に過ぎてしまいます。ですが、周囲の方が本当に優しくフォローしてくださるので安心して取り組めています。
私が働く理由の一つは、仕事を通じ充実した日々を過ごす母の姿を見ているからなんです。私もLIFTでそのように働きたいし、そんな私を見て「お母さんも頑張っているから、自分もやってみよう」と子供たちが思ってくれたら最高だなと考えています。
ーー 今後、挑戦してみたいことはありますか?
窪田:まだまだですけど、1人でお客さまを担当できるようになりたいですね。メンバー全員で情報を共有し、新人も打ち合わせに参加させてもらえたり、チャンスは平等に与えられているので、自分次第でどんどん仕事を任せてもらえる環境です。お客さまに満足していただいて、また新しいお仕事につながっていく循環を作る一員になりたいですね。
あとは、ブログや情報発信、バナー作成など、挑戦してみたいことは山のようにあるのですが、目の前のことを一つずつ着実にこなしていきたいです。
ーー 最後に、LIFTに興味を持つ方へのメッセージをお願いします。
窪田:主体性を持って働きたい方にはぴったりの企業です。学ぶことが多く悩むこともありますが「諦めない気持ち」があれば、LIFTは必ず成長できる環境です。未経験の私も温かく迎え入れてもらえました。一緒に成長していきましょう!
編集後記:挑戦を楽しむ窪田さんの未来に期待。人の役に立つ仕事を求めて、新たな一歩を踏み出した窪田さん。その挑戦する姿勢が、彼女自身だけでなくLIFTの新たな可能性を引き出してくれるはずです。