Google広告の検索キャンペーンを新規作成する際に「部分一致キーワード」がデフォルトになった件について

2024年7月、Google広告で新しくキャンペーンを作成する際に、登録したキーワードがすべて部分一致になる「部分一致キーワード」がデフォルトでオンになりました。

新規作成の際「部分一致キーワード」が常に有効に

2023年6月に登場した、すべてのキーワードが部分一致になってしまう「部分一致キーワード」設定。これまでもキャンペーンを新たに作成する際に選択肢として存在していましたが、今後はデフォルトで「オン:キャンペーン全体で部分一致キーワードを使用する」になるようです。(今までは「オフ:キーワードのマッチタイプを使用する」がデフォルトでした)

この状態では、当該キャンペーンに登録するキーワードすべてが部分一致になります(!)

もしフレーズ一致や完全一致のキーワードを追加、あるいは既存のキーワードを別のマッチタイプに変更したい時は「オフ:キーワードのマッチタイプを使用する」にチェックを入れる必要があります。新規作成の際の罠が一つ増えました。

オンのままキャンペーンを作成した場合、キーワードを追加する際に以下のようなアラートが出ます。

余談ですが、部分一致は2024年7月から「インテント マッチ」に変わったので、この名称も「インテント マッチ キーワード」になるのでしょうか。。。

参考: インテント マッチ(旧:部分一致): 定義 – Google 広告 ヘルプ

費用の増加に注意

検索クエリを可能なかぎり厳密にコントロールしたい広告主であればあるほど、キーワードのマッチタイプは部分一致【以外】も利用していると思います。

新規作成の際、気づかずに「部分一致キーワード」の設定がオンになっていると、意図しないクエリに拡張し、思いがけず費用が嵩んでしまう可能性があります。

P-MAXのように完全に自動化しているキャンペーンなら別ですが、検索キャンペーンではマッチタイプのコントロールが必要な場合は多いと思います。後から気づいて慌てないよう、新規作成時には注意しておきたいですね。

おまけ:Google 広告 エディターの場合

新規作成はGoogle 広告エディターで行うことも多いため、エディターでの挙動がどうなっているのか調べてみました。

この記事を書いている2024年7月11日現在では、エディターで新規作成した場合、以前のまま「部分一致キーワード」は「オフ:キーワードのマッチタイプを使用する」がデフォルトになっていました。API 側はまだ更新されていないみたいです。

ただ、今後エディター側でも挙動が変わる可能性がありますので、キャンペーンを新たに作成する際はお気をつけください。