【Google広告】アクティビティが少ないキーワードの自動一時停止について

Google広告で「アクティビティが少ないキーワードの自動一時停止」機能が2024年6月から開始されました。同年4月に広告主に向けてすでに予告されていましたが、それがスケジュールどおりに実行されています。

以下で詳細を解説します。

「アクティビティが少ないキーワードの自動一時停止」とは

検索キャンペーンに追加してから 13ヶ月間インプレッションが発生しなかったキーワードは、自動的に一時停止に切り替わることになりました。

一時停止になった場合は、Google広告のアカウントに通知が届きます。

こういうのが右上にでます


また、管理画面の【検索キーワード】ビューでは一時停止になったキーワードかどうかをステータスによって確認することができます。自動的に一時停止に変更された履歴は【変更履歴】から確認が可能です。

ステータスの表示例
変更履歴内の通知

どのようなキーワードが一時停止になってしまうのか

キーワードには以下のステータスがあります。

Google広告ヘルプ「キーワードステータスについて」 より

今回の「アクティビティが少ないキーワードの自動一時停止」が適用されてしまうおそれのあるキーワードのステータスはいくつかありますが、中でも「検索ボリュームが少ない」は、キーワードがサスペンドされている状態のためオークションに出る機会がなく、そのままでは広告が表示されません。

「単価が推定入札単価(1ページ目)を下回っています」は、上記とは違い、広告ランクが足りずインプレッションが発生しにくい状態のことを指しています。オークションには入っているので、「検索ボリュームが少ない」ステータスよりもインプレッションが発生する可能性は高いですが、「有効」ステータスと比べると、自動的に一時停止になってしまうリスクは高いといえます。

影響と対策

自動で一時停止になるキーワードは、過去13ヶ月間に一度もインプレッションが発生しなかったキーワードなので、停止されたことによる配信上の影響はほとんどないと考えるのが自然です。

一方で、停止されたキーワードはその後はオークションに入る機会を永遠に失います。

たとえば「検索ボリュームが少ない」ステータスのキーワードは、検索数が増えると「有効」へと変化します。Google広告のヘルプには「キーワードの検索回数が増えればキーワードは再度有効になり、そのキーワードによる広告の表示も再開されます。」と記載があリます。

検索数が増えればサスペンドは解除される

このステータスは定期的に更新されますので、キーワードを一時停止にしなければ、検索が新たに生まれ次第、インプレッションが発生する可能性が出てきます。

自動でキーワードが停止されてしまうと、仮にステータスが「有効」に切り替わっても広告は表示されません。一時停止になってしまったキーワードの中に「検索は少ないが今後発生する可能性のあるキーワード」がある場合は注意が必要です。

なお、一時停止になったキーワードは手動でアクティブに変更できます。その後も引き続きインプレッションが発生しなかった場合は、3ヶ月後にまた自動的に一時停止に切り替わるようです。

入稿前にキーワードプランナーで検索数を調べることで、検索ボリュームが少なくて広告が表示されないキーワードかどうかを確認することができます。検索数がないキーワードを追加していてもインプレッションがないキーワードはいずれ自動的に止められてしまうということを考えると、追加するキーワードをあらかじめキーワードプランナーにかけておく、というオペレーションも有効でしょう。