ツエーゲン金沢 廣井さま、辻尾さまインタビュー(2026年)

ツエーゲン金沢は、金沢市、野々市市、かほく市、津幡町、内灘町を中心とする石川県全域をホームタウンとする日本プロサッカーリーグに加盟するプロサッカークラブです。スタジアムがある金沢周辺だけではなく、能登から加賀まで、地域社会と一体となったクラブづくりを行い、サッカーをはじめとするスポーツの普及・振興、地域が抱える社会課題の解決にも取り組むホームタウン活動を継続的に実施されています。

LIFTは、ローカルサポート活動の一環としてツエーゲン金沢のオフィシャルパートナーとなっているほか、サポーターとしてスタジアムでの観戦、ブラインドサッカーやアカデミーを支援する「挑戦の芽基金」への寄付等を行っています。

2023年から毎年行っているインタビューの4回目となる今回は、同クラブのクラブキャプテンの廣井さま、アンバサダーであり法人パートナー営業を担当されている辻尾さまをお招きし、クラブ創立20周年の節目の年になる新シーズンについての展望をお伺いしました。

ツエーゲン金沢 クラブキャプテン
廣井友信さま

ツエーゲン金沢 クラブアンバサダー
辻尾真二さま

インタビュアー
LIFT合同会社
代表 岡田吉弘

※このインタビューは2026年1月に行われました


昇格に向けた「熱」があった2025年

岡田:シーズン開始前のこの時期はクラブスタッフの皆さんにとっては準備で非常にお忙しいタイミングだと思うのですが、今年もお時間いただきありがとうございます。

廣井:こちらこそありがとうございます。昨シーズン(2025年)を振り返ると、初の途中監督交代や、プレーオフ争いなどもあり、アップダウンの激しい年でした。パートナー企業の皆さまにもご心配をおかけしましたが、岡田さんからはどう見えていましたか?

岡田:もちろん結果は残念でしたが(※ツエーゲンは昇格プレーオフで敗退)、後半戦のスタジアムの雰囲気はすごかったですね。特に途中からバトンを引き継いだ辻田監督の人気は高く、試合ごとに高まる「熱」を現場で感じることができました。

廣井:私たちもそれは肌で感じていました。残念ながら J2 昇格は叶いませんでしたが、試合を重ねるごとに高まっていったスタジアムの一体感は最高でしたね。

岡田:ゴール裏から監督のコールが起こるクラブって、あまり見たことがないです。やはり地元出身者が指揮を執るというのは、特別な意味があるんだなと感じます。(辻田監督は金沢市出身)

廣井:そう思います。パートナー様の中には「辻田監督だから応援するよ」という声もいただいたくらいです。クラブとしても地元出身の監督に託せるタイミングはそうそうないですし、今シーズンも指揮を執りますので、この流れを大切にしたいですね。

廣井友信 クラブキャプテン

クラブ経営ほどむずかしい仕事はない

辻尾:LIFT さんは法人スポンサーを続けてくださって4年目になりますが、「スポンサーライフ」は楽しめてらっしゃいますか?

岡田:改めて聞かれるとどうだろう、楽しいですよ(笑)。単にサッカーの試合を観るだけなら個人客として行けばいいんですけど、スポンサーとして関わらせてもらっていることで、チームだけでなくクラブという視点、大げさに言えば「経営」という視点でサッカーを見れるようになりました。そのうえで、「なんてむずかしい仕事なんだ」と思いますね…。

辻尾:なるほど(笑)。

岡田:LIFT はデジタルマーケティングが生業ですが、言ってしまえばインターネット回線とパソコンがあれば成立してしまう仕事なので、スタジアムや練習場のような大きな施設は必要ないですし、コントロールしないといけない変数は限定的です。でもサッカークラブは考慮しないといけない要素が多すぎる。どんなに営業の皆さんが頑張って契約を取ってきても、監督や選手のパフォーマンス、怪我、天候など、自分たちの力だけではどうにもならない要素が大量にある。全てがピタリと重なって初めて奇跡が起きるような、そういう難易度の高さがあるなと。

辻尾:確かに、歯車が噛み合うかどうかは紙一重です。

岡田:だからこそ、クラブの舵取りのむずかしさや、スタッフの皆さんがそれぞれの場所で役割を果たそうと頑張っているのを見ていると、自然とリスペクトの気持ちが湧いてきますし、経営者としても刺激を受けます。

辻尾:そう言っていただけると我々も励みになります。

岡田:それに、有望な選手が金沢を経由してステップアップしたり、また戻ってきてくれたり、この場所で再起を図ろうと奮闘していくストーリーを見られるのも、我々のような地方クラブ、あるいは下位カテゴリのクラブのならではの喜びだと思います。もちろん昇格してほしいですけど(笑)。

辻尾真二 クラブアンバサダー

辻尾:選手それぞれのキャリアや人生を応援する、そういう側面もありますよね。

岡田:はい、これは我々のようなスポンサー企業にも投影できると考えています。たとえば LIFT の仕事はリモートでも成り立つので、変な話、経験者を全国から集めるリモート型組織にすることもできます。でもそれをしないと決めた時に、スポンサーをやっている意味が出てくるといいますか。

辻尾:と言いますと?

岡田:仮に首都圏に住んでいる経験者をリモートワークで雇用するなら、わざわざ会社の拠点を金沢に置く意味が説明できません。営業やネットワークを考えれば東京にいたほうが明らかに有利ですし。でも、金沢や石川で働く人を増やしたい、同じ物理空間を共有しながら仕事をしたいとなると、「なぜ金沢なのか」という裏書きというか、説明できる何かが必要になる。だからその土地を象徴するものにしっかり関わっていくという表明として、ツエーゲンのスポンサーをするというのは非常にしっくりきます。

廣井:なるほど。ロゴを見たことがある、というだけで安心感に繋がったりもしますよね。

岡田:首都圏だとたくさんクラブがあるので地元でも必ずしも知名度が高いわけではないですが、石川県でツエーゲンを知らない人はほとんどいませんよね。そのパートナーとして参加しているだけで、少なくとも「得体の知れない会社」にはならないかなと(笑)。

辻尾:実際に働いていらっしゃる方々も皆さん石川在住ですよね。

岡田:そうです。だからクラブと選手の関係と同じで、有望な若手が LIFT を経由してステップアップしたり、また戻ってきてくれたり、金沢へ U ターンや I ターンしたいと思っている人の選択肢になったりと、そういう組織になったらいいなという思いもあります。

↑2024年に取り上げていただいた記事でも似た話をしています

能登への想いと、続けることについて

岡田:能登への活動についても触れたいです。2024年以降、クラブとしても継続的に復旧支援等で関わりを続けていらっしゃいますね。

廣井:はい、継続していきます。これまでもクラブスタッフ・選手でお伺いして復旧支援やサポートを幾度かさせていただきましたが、今後はそのようなハード面の支援だけでなく、現地の皆さんとの対話や、スタジアムにお越しいただいて非日常を味わってもらうといったソフト面での支援も長く続けていこうと考えています。

岡田:私も以前よりも能登にかかわることが少しづつ増えてきたのですが、やはり「忘れないでほしい、関わり続けてほしい」というお言葉は聞きます。

廣井:クラブは石川県全域をホームタウンとしています。これからも息長く続けていければと思います。

岡田:スポンサーも同じで、短期的な費用対効果を考えていたら正直何もできないです。地元に根を張って、少しづつでも投資しつづけるという表明なんだと思っています。

廣井:長く続けていただければありがたいです!

というわけで今年はトップパートナーになりました!やばい!

岡田:SNSで時折拝見しますが、長くスポンサーを続けていらっしゃって、歴代のユニフォームやグッズを飾っていらっしゃるような企業さんもいらっしゃいますよね。本当に尊敬するというか、素晴らしいなと思って見ています。

廣井:そのような多くの方に支えられて、今年はクラブ20周年の節目の年になります。Jリーグのシーズン移行もあり、日本のサッカー全体が変革期にある中でどうしていくかと考えた時に、やはり改めて感謝ではないかと。

辻尾:今年のスローガンは「感謝を形に」です。これまでの感謝をチームやクラブの結果でしっかり形として示し、石川の新しい未来を一緒につくっていきたいと考えています。

2026年のスローガンは「感謝を形に」

岡田:弊社も感謝を忘れず、微力ですがサポートさせていただきます。今年もどうぞよろしくお願いいたします!

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